kumi's note

60代フルタイム操業  暮らし中の悲喜こもごもをサクッと書いていけたら♪

五月に寄せて 芭蕉とブログ



五月雨(さみだれ)をあつめて早し最上川


これは松尾芭蕉が「おくのほそ道」で最上川を訪れた時に詠んだ句


この句の元の句は、
五月雨をあつめて涼し最上川 
だったそうです。
芭蕉が梅雨で水量が多くなった最上川を眺めて詠んだ
優雅で風流な句。


その後、芭蕉は増水した最上川の川下りを体験します。
急流の激しさを体で感じ、その経験からこの表現が生まれたのだと。


五月雨をあつめて早し最上川


涼し→早し
変わるだけで、句の持つ表現力が大きく変わります。


「早し」からはスピード感や臨場感が伝わってくるような気がします。


悠久の昔、芭蕉を乗せた小舟が
増水した最上川を水しぶきとともに
みるみる下って行く様子が
目に浮かぶようです。


「おくのほそ道」
芭蕉が旅で訪れた土地、土地で
自然や人、歴史に思いを馳せて詠んだ句がまとめられていますが、
有名な
閑かさ(しずかさ)や岩にしみいる蝉の声
など深い余韻を残す句が多いと思います。


一方、最上川の句からは
旅ならではの楽しさや浮き立つ気持ちが伝ってきます!
(主観ですが(^^;)




ブログを読ませていただくと
文章から、写真から
皆さんの暮らしぶりや思いが
ほのぼのと
じんわりと
伝わってきます。


そうそう、芭蕉が川下りを体験をして詠んだ句のように
実生活で、実体験で、等身大で書かれた
ノンフィクションですからね!


皆さまのブログ、これからも楽しませていただきます。