kumi's note

60代フルタイム操業  暮らし中の悲喜こもごもをサクッと書いていけたら♪

たかがプライド、されどプライド


私が支援しているある女性の利用者さん、
最近、散歩に行く機会が少なくなっています。
理由を聞くと、足が痛いからと言われます。


でもその痛みは我慢ができる範囲で、
生活に大きな支障はないはずなのです。


本当の理由は、歩行が不安定になっていて、
転ぶことが怖くて出かけられないのです。
「杖を使いませんか」と折に触れ提案していますが、
なかなか首を縦に振りません。


杖なんて年寄り染みている、と思っているようです。
自分は他の人とは違うんだ!という発想の持ち主。
杖を使うことは、その方のプライドが許さないのです。


足の痛みを大義名分に掲げるので、
その大義名分を汚さぬよう、
杖を使い支えにして歩くことで、歩く時の痛みが軽減できると説明しますが、
全く響きません。


運動量が減少していけば、筋力低下になるのは目に見えています。
歩けなくなってからでは遅いのに。
そんなプライドが何の役に立つの?と歯がゆくなります。
いよいよと言う時に、そのプライドと折り合いをつけることになるのでしょうか?


自信も自負も持ち合わせた方。
気の強さは折り紙付きで、人の介入や手助けも必要ないと言われます。
認知症が入り込む隙間はない「気丈な人」です。


プライドと言う名の鎧を身に付けることで、
この方の生活は、
そして人生は成り立っているのではと思うのです。


たかがプライド、されどプライドです(;^ω^)




差し入れの桜餅でティータイム。餡子とコーヒーの組み合わせ、私好きなんです!