kumi's note

60代フルタイム操業  暮らし中の悲喜こもごもをサクッと書いていけたら♪

理不尽な電話


今週はとても忙しい一週間でした。
自転車を漕ぎ漕ぎ東奔西走。
役所に何回、足を運んだことか。


今週もいろいろなことがありました。


ある日、外回りから帰社したら
「〇〇医院のA先生からすごい剣幕で電話がかかってきたわよ」
上司は笑いをかみ殺すような表情で報告。
聞けば、A医師はかなりのご年配の方のよう。


全く、たいしたことではないのですが、
ちょっとしたことが医師の逆鱗に触れたようです。


老医師は、電話に出た上司に対して不満のすべてをぶちまけ
上司は、理不尽な言いがかりもひたすら傾聴。
最後に、お前は誰だ?と言うので、「山川(仮名)です」と。


名前は必ず、電話に出た時に名乗っているのですけど、
沸点に達している状況では、記憶として定着しなかったのでしょう。


しばらくして、また医師から電話がかかってきたそうなのです。
出た人は違う人。
憤懣はまだ収まらないよう。
言い足りないことがあったのでしょう。


「山川です」と名乗ると、先に電話対応した人とは
明らかに違う口調や声色に、医師は困惑した様子。
実は、ふたりは同じ苗字なのです。


山川はふたりいると伝えると
さっきの「そいつ」にも言ったがと言い
先ほどの話を蒸し返してきたそうです。


2番目に電話に出た人は、私より年上の同僚。


「すごかったわよ~
この仕事を始めて以来、初めて会ったくらいの強烈な人」
と苦笑い。


「おまえ」、「そいつ」呼ばわりされたら誰でもカチンとくるものでしょうが、
同僚は興奮することもなく、憤ることもない
悠然たる態度で私に報告するのでした。


受け流すふたりのおおらかさに拍手!!


電話劇場の一部始終を聞き終わると
上司が笑いながら言いました。


今度、電話がかかってきたら、クミコさん出てね。
山川です、って言うの!