kumi's note

60代フルタイム操業  暮らし中の悲喜こもごもをサクッと書いていけたら♪

老体にムチ打つ十六夜日記 正室と側室

一昨日は中秋の名月でした。
そして昨日は、十五夜から一日経過した十六夜月(いざよいづき)でした。


十六夜の月から『十六夜日記』(いざよいにっき)を思い出しました。
(学生時代に少しだけ触れた作品)


『十六夜日記』は、鎌倉時代、
公家の藤原氏の側室となった阿仏尼(あぶつに)によって綴られた旅日記。



<歴史や古典に詳しい方、間違っていてもどうか笑って許してください_(._.)_>


夫の死後、
我が子と本妻の子どもとの間に土地の相続問題が発生します。
京都では問題が解決しなことに業を煮やし、
直訴のため、老体に鞭打って鎌倉へ向かうのでした。
いざ、鎌倉へ☆彡


阿仏尼、御年、53歳~57歳だったとか?
当時は50歳前に亡くなる人が多かったようなので、
今でいえば、90歳の女性が、自分の体力も顧みずに
秘境の地へのひとり旅か
日本縦断自転車の旅のレベル?


ともあれ、
京都から鎌倉を目指す旅は
箱根の剣を越さなければならないですし
お供はいても、
強奪や命を狙う悪党たちが各所に出没していたはず。


命を懸けての強行軍。
老女の行動は、暴挙以外の何ものでもなかったことでしょう。


いつの時代も、子を思う親の気持ちは変わらないものかな?
と強い母性愛を感じつつも


しかし、一方ではこの旅日記を自分の人生の集大成として
世に残すという目的もあったのでは?という説も。


母性愛に溢れるも、
たくましくて、そしてしたたかなスーパーレディだったのでしょうか?
それはそれで素敵です。


 ❀~❀


話は変わり
「どうする家康」を見ていますが、
正室自らが、夫の側室を探してきて、
側室に迎える女性に向かい、
「よろしくお願いいたします」にこやかに言うシーン
たびたび目にします。


秀吉の正室、ねね
家康の正室、築山殿
も然り。


本妻と側室の関係が友好的に描かれていて(まあ、ドラマですからね~)
世俗的な私は首をかしげてしまうのですが…


家の存続や後継ぎのために、
割り切らなければならなかった時代なのでしょう。


とはいえ、誰しも人の子、
心穏やかに過ごせるはずはなかったと思いますけど^^;