kumi's note

60代フルタイム操業  暮らし中の悲喜こもごもをサクッと書いていけたら♪

みんなが笑った、膝も笑った山開き

今日は山の日。
こう毎日暑いと、山の方に避暑に行きたくなりますね^^


私の故郷は九州。九州山地の山懐です。
俳人、種田山頭火が「分け入っても分け入っても青い山」と詠んだのは
私のふるさとのあたりではないかと言われてるそうです。
それくらいの山の中。(田舎のことばで言うとやまんなかです)


子どもの時の遊びは、まさに野山を駆け回る感じです。
なんにもないところでしたが、自然だけは無尽蔵にありました。


毎年、夏になると、村の象徴である山の山開きが行われました。
標高は900m弱でしょうか?
自宅から見えるその稜線は険しい姿ではなく
なだらかで、いつも私たちを見守ってくれるような優しさがありました。



<画像お借りしました>


待ちに待った山開き✨
嬉しさが抑えられないくらいのわくわく感です。
山頂では楽しい催し物が待っているのです。


900m弱と言っても、子ども足では、結構な難関です。
友だちと連なって登るので、列を乱すわけにもいかず必死でした。
でも、楽しみの方がはるかに上回っているので、苦にはなりませんでした。


山登りにどれくらいの時間がかかったのかは覚えていませんが、
昼にはたどり着いていたので2時間半くらいでしょうか?


さて、最大のお楽しみが始まります。
それは、宝探し
一足先に登頂した大人が、すでに番号札をいろいろな所に隠しているのです。


スタートを知らせる掛け声で、地面を岩を木々の間を必死に探し回ります。
バーゲンセールの時の争奪戦の形相w


そして次々に沸き起こる、「あったー」の喜びの声。
私も1枚は見つけられたと思います。景品がなんだったか忘れましたが。
景品よりも番号札を探して見つけることが最大の楽しみでした。


   ~゜・_・゜~~゜・_・゜~


山開きがお開きとなり
そして、復路は一気に駆け下るのです。
2時間半くらいかかった往路を、ものの30分くらいで。
滑り降りるくらいのスリル満点の下山シーン。
これも山開きの楽しみのひとつでした。


出発地点に戻ってきた時は、膝ががくがく。
ちどり足のような変な歩き方になり、気持ちはと裏腹に体がいうこときかない感覚。
これって「膝が笑う」状態だということをずっと後に知りました。



みんなが笑った、膝も笑った、楽しい山開きでした(*^^)v