読書「母の待つ里」浅田次郎 ドキドキした昔を思い出す
昨日は一日雨、本を読みました。
読んだのは浅田次郎さんの『母の待つ里』
展開が読めなくて、どんなふうに着地するのか気になり、一気に読んでしまいました。

小説の舞台は大都会と過疎の村、ふたつの場所が行き交いました。
人も羨むような豊かな生活であっても満たされない現代人の寂しさ。
何が本当の豊かさなのかを考えさせられました。
ところで、作品には、ちよさんという心優しい老婆が登場するのですが、一方では味わいのある語りをする「語り部」でもありました。
村に昔から伝わる話を情感たっぷりに語る場面は、『遠野物語』を彷彿させました。
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読みながら、これってハルばあちゃんだ!と思ったのです。
子どもの時、近所にハルばあちゃんと慕われるご老人が住んでいました。
言い伝えなのか作り話なのかわかりませんが、物語を語らせたら右に出る者はいない語り部でした。
私たちは怖い話を聞きたくて、こぞってハルばあちゃんのところへ行きました。
感情豊かに表情豊かに語り、ここぞという所では溜めて溜めて、最後に「わっ!」と驚かすのです。
どんな遊びよりも魅力的でした。
ドキドキした昔を懐かしみながら、物語を味わいました。
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