個人差は大きい
高齢の方々と関わって仕事をしていると、痛切に感じるのが「個人差」です。
年よりも若く見える人、年よりも老けて見える人、様々です。
「うっそ~、この方とこの方、同じ年なんだ」と驚くことはよくあります。
例えば、85歳の方で80歳に見える方と、同じ85歳で90歳に見える方だと、見た目で10歳の差があります。
「うっそ~」と言う言葉が出るのは当然の理。
思うに、若く見える人は、自立心が強くて前向きな方、
実年齢より上に見える人は、依存心が強く後ろ向きな方かな?
ただし、いろいろな要因があるので、一概にいえることではありません。
私には常々、「この方のように晩年を過ごしたい」思っている方がいました。
年齢は90代前半、でも10歳は若く見えます。
当初の訪問の時、「毎日、探しものをしている」と言われました。
物忘れが出てくると、物の置き場所がわからなくなり、一日中、物探しをするのはよくある光景ですが。
聞くと、探しものとは俳句の題材探しでした。
俳句が趣味で、俳句の会に参加されていて、毎回二句、提出しなければならないとのこと。
そのため、寝ても覚めても俳句のことが頭から離れないそう。
若さの秘訣はこれだ!と思いました。
昨年末に伺った時は、「なかなか作れないのよ、クミティさん、代わりに作ってよ」と言われました。
丁度、テレビではサッカーのニュースが流れていて、「サッカーなんて(題材に)いいんじゃないですか?」と言うと、サッカーは冬の季語だと教えてくださいました。
そして、ふたりして本気になって考えを巡らしたのです。
躍動的な少年の姿を描く一句にするために。
残念ながら仕上げることはできませんでした。
いつもでもどんな時も笑顔で迎えてくださっていました……
と、今は過去形で言わなければならなくなりました。
仕事の移動中に時間が余り、陽だまりでちょっと一息✨

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